眼前暗黒感の5つの原因
眼前暗黒感は、文字通り目の前が急に暗くなる感じがすることを言います。
分かりやすく言うと「立ちくらみ」のような状態です。
これが酷くなると、その場で倒れこむように失神します。失神とは、きわめて短時間だけ意識を失うことを指します。そのため眼前暗黒感のことを失神前兆と呼ぶこともあります。
めまいの種類でもお伝えしましたが、原因は脳の虚血状態(血流が悪くなる状態)です。そのため、厳密に言うと「めまい」とは少し異なります。
しかし、立ちくらみなどの眼前暗黒感の症状がある方は、「めまいがする」と訴えることも多いので、ここで解説します。
体は血液が運んでくる酸素と糖をエネルギーにして動いています。特に脳は酸素と糖をたくさん使います。つまり、たくさんのエネルギーが必要なのです。そのため、血液が運ばれないとエネルギーがなくなり、まるでブレーカーを落としたような状態になり失神します。
この失神は、いきなり起こるのではなく、まずは見えている画像に斜線が入ったり、網戸越しに見ているようになったりします。その後も脳の虚血状態が改善しないと失神することになります。
なぜ、視覚の症状が失神より早く出るかというと、脳全体が虚血状態に陥る前に、視神経などの神経が早く虚血状態になるからです。
眼前暗黒感のような脳の虚血状態がなぜ起こるのかというと、その原因は主に下記の5つあります。