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めまい大辞典では、目眩の原因・症状・対策などを一般の方にも分かりやすくご説明しております。

2009年2月27日

眼前暗黒感の5つの原因

 眼前暗黒感は、文字通り目の前が急に暗くなる感じがすることを言います。
分かりやすく言うと「立ちくらみ」のような状態です。

 これが酷くなると、その場で倒れこむように失神します。失神とは、きわめて短時間だけ意識を失うことを指します。そのため眼前暗黒感のことを失神前兆と呼ぶこともあります。


 めまいの種類でもお伝えしましたが、原因は脳の虚血状態(血流が悪くなる状態)です。そのため、厳密に言うと「めまい」とは少し異なります。
しかし、立ちくらみなどの眼前暗黒感の症状がある方は、「めまいがする」と訴えることも多いので、ここで解説します。

 体は血液が運んでくる酸素と糖をエネルギーにして動いています。特に脳は酸素と糖をたくさん使います。つまり、たくさんのエネルギーが必要なのです。そのため、血液が運ばれないとエネルギーがなくなり、まるでブレーカーを落としたような状態になり失神します。

 この失神は、いきなり起こるのではなく、まずは見えている画像に斜線が入ったり、網戸越しに見ているようになったりします。その後も脳の虚血状態が改善しないと失神することになります。

 なぜ、視覚の症状が失神より早く出るかというと、脳全体が虚血状態に陥る前に、視神経などの神経が早く虚血状態になるからです。


 眼前暗黒感のような脳の虚血状態がなぜ起こるのかというと、その原因は主に下記の5つあります。

  1. ショックな出来事が原因
  2. 血圧低下・不整脈などの循環器系の障害が原因
  3. 体位の変動が原因
  4. 出血が原因
  5. 薬の副作用が原因

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