回転性めまいの4つの原因と病気
「回転性めまい」の原因がある部位は、 「回転性めまいの詳細」のページでもお伝えしましたが、主に耳の中(内耳)にある三半規管や、耳石器(じせきき)というところです(まれに脳の場合もあります)。
これらは末梢神経の一部であるため、「末梢性のめまい」ともいわれます。
「回転性めまい」は、三半規管の中にリンパ液が過剰に増えてしまったり、三半規管につながる「前庭神経」という神経や、その周囲の「内耳(ないじ)」に炎症が起きたりすることで生じます。
前庭神経は、平衡感覚の情報を脳に迅速に伝える神経ですので、この神経に炎症が起きると、平衡感覚がうまく脳に伝わらずに、回転性めまいが起こることがあります。
三半規管にリンパ液が増える病気の代表格に、有名な「メニエール病」があります。
めまいで耳鼻科を受診して、メニエール病と言われた方も多いのではないでしょうか。
そして、前庭神経に炎症を起こす病気の代表格は「内耳炎」や「前庭神経炎」などがあります。
実は、これらは大元を探ると、原因はみな「自律神経の乱れ」なのですが、それぞれプロセスが多少異なります。
また、「回転性めまい」の原因となる病気で、他とは原因が全く異なるものとして、「良性発作性頭位めまい症(BPPV)」というものもあります。
これは、内耳の三半規管に耳石という石が混入することで起きるめまいです。
また、めまいの治療どころではなく、放置すると危険な「悪性発作性頭位めまい症(MPPV)」という病気もありますので注意が必要です。
それぞれの詳しいことは、下記ページをご覧ください。