悪性発作性頭位めまい症(MPPV)の原因と症状
「悪性発作性頭位めまい症(MPPV)」は、「良性発作性頭位めまい症(BPPV)」に名前が似ていますが、原因は全く違います。
悪性か良性かで、大きな違いがあります。
悪性は、命に関わるような病気や、進行する病気が背景にあるのです。
「良性発作性頭位めまい症」は、放っておいてもいつかは良くなるので「良性」と付けられています。
ご本人にとってはあの強烈なめまいは耐えがたいものだと思いますが…
悪性に比べれば、はるかに治しやすいのです。
「悪性発作性頭位めまい症」の原因になる場所は、主に脳の小脳というところです。めまいを起こす原因は、小脳が委縮する病気であったり(例えば脊髄小脳変性症など)脳腫瘍であったり、まれに脳梗塞でも起こります。
どこが原因かで、出てくる症状も異なります。
「悪性発作性頭位めまい症」の原因は、脳の病気であることが多い。
良性、悪性ともに、頭を動かした時にめまいが起きる点は同じですが、大きく異なる点が一つあります。
それは、めまいが治まるまでの時間です。
「良性発作性頭位めまい症」の場合、頭の動きを止めれば、30秒ほどでめまいが治まります。
しかし、「悪性発作性頭位めまい症」は、30秒ではめまいが治まりません。
通常は、その頭の位置を取り続ける限り、めまいが続くことが多いです。
「悪性発作性頭位めまい症(MPPV)」は、自分で改善することはできませんので、専門医を受診し医師の指示に従って下さい。