体の感覚(深部感覚・固有感覚)が原因のめまい 詳細
体内の感覚とは、自分の体がどんな状態にあるかを感じる感覚のことです。
例えば、目を閉じて肘を90度に曲げてみてください。
これができるには、目で見なくても肘の角度が分かることが必要です。
このように、人は目で見ていなくても自分の体がどのようになっているかが分かるのです。
これを深部感覚といったり固有感覚といったりします。
肘を曲げたときに、筋肉の緊張度や皮膚の引っ張られる感覚、あるいは関節の曲がり具合などを感じています。
当然、これは足も同じで、床が斜めになっていることを、目で見なくても足で感じ取ることができるのです。
そして、床が斜めの場合、体を重力に対してまっすぐにしようと、無意識に関節を曲げて床の斜めに対応しているのです。
また、転びそうになった時に転ばないように足を出したりしますが、このような反射も体内の感覚を感じて無意識に反応しているのです。
これらの機能には、色々な神経が使われるのですが、一番重要なのは、小脳と、小脳を出入りしている神経です。
小脳は、このような体内の感覚を総合的に解析して無意識にどのように体を立て直すのかを決め、その指令を出します。
小脳の機能が低下したり、この体内の感覚が低下したりすると、自分の体がどのようになっているのかが分かりにくく、体勢が立て直しにくくなり、フラフラしやすくなります。
これを、めまいと感じる人もいます。
目を閉じてもふらつかずに立てる人は、小脳や神経が正常ですが、ふらついてしまう方は、小脳や神経の機能が低下しているので、めまいを起こしやすい状態です。
この小脳や体内の感覚神経の機能が悪くなることでめまいが起きている場合は、これらを正常に治すことでめまいは改善します。
しかし、治りにくいめまいの場合は、原因が一つではなく複数ある場合が多いので、他の機能もチェックする必要があります。
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