体が感じられない「めまい」の対策。自分が自分でないような感じ
前ページ「めまいの原因 - 感覚低下や自分が自分でないような感じ 詳細」で伝えたことの要点
- 体の感覚の低下で起きている「めまい」は、自分の体を感じられないことで起きている。
- 体の感覚の低下は、多くのストレスを長期間にわたり受けていることで起きる。
- 体が感じられなくなると、自分が自分でないような感覚になる。
体の感覚が低下して起こるめまいは、上記のようなことが起こり、体の平衡感覚も感じにくくなることでめまいとなるのです。
そのために必要な対策として、「体を感じようとするという‘意識’」が重要になります。
通常、感覚というのは、「受容器」という体に備わった感覚器が無意識に感知しています。そして、その感知した感覚情報が神経を通じて脳に届けられます。
この一連の流れで私たちは色々な感覚を感じているのです。
しかし、体の感覚が低下してしまっている方は、無意識では感じにくくなっていますので、自分自身で「感じよう」という意識が必要で、イメージ的には、「感覚が自分に届けられる」というより「感覚を自分から取りに行く」というようなことをする必要があります。
すると、段々と感じやすくなり、平衡感覚も感じられたり、体を支えている足の感覚も戻ってきたりします。
その結果、めまいが治ってくるのです。
具体的には、下記のように「感じようとする」対策が必要となります。
- 重さを感じる
- 温度を感じる
- 流れを感じる
- 痛みを感じる
ではそれぞれを説明いたします。
1.重さを感じる
座っているときに、右のお尻と左のお尻のどちらに体重がかかっているかを感じます。
そして、「右60%・左40%」というように数字で表していきます。
慣れてきたら、「右58%・左42%」というように、一桁の数字まで出してみましょう。
2.温度を感じる
顔の右と左、どちらが温かいかを感じてみましょう。
他にも、右手と左手はどちらが温かいか。
右太ももと左太ももはどうか。
あるいは、お腹の右側と左側はどちらが温かいかなど、体の各部を比べてみるように感じてみましょう。
3.流れを感じる
シャワーを浴びる時に、水が上から下に伝っていくのを感じてみましょう。
水全体ではなくて、あるひとすじの流れを感じ続けてください。
流れが微妙に変わる感覚も感じられてくるでしょう。
4.痛みを感じる
体には、痛みが続くとできるだけその痛みを感じないようにする癖があります。
そこで、痛みを感じた場合、その痛みを十分に味わうように感じてください。
痛みを感じないようにする癖を元に戻すのです。
痛みを感じることは不快なので、抵抗があると思いますが、とても重要なことなのです。そのため、痛いと感じた時は、その痛みを十分に味わってください。
これらのことを行っていくと、早い方では数日、遅い方でも数か月で効果が出る方が多いです。
また、今まで感じないようにしていたので、色々と感じ始めることで不快な気持ちや感覚を覚えることもあるでしょうが、それも大切なものですので、その気持ちや感覚を受け止めて味わってみて下さい。