めまいの原因 - 手足に力が入らずフラフラする 詳細
手足に力が入らない状態でめまいがする方は、「思考」と「感情」と「体の動き」の3つのつながりが切れてしまい、各々がまるで分裂しているようになります。
互いの情報や指令も分断されてしまうため、体で感じている平衡感覚が、心や頭に伝わりません。
また、頭が体をまっすぐ立たせようと考えても、それが体に伝わりません。
「思考」と「感情」と「体の動き」の分裂
そのことで、フラフラする動揺性のめまいが起こります。
なぜ、手足に力が入らなくなってめまいが起きてしまうかというと、意識的にも無意識的にも感情を抑え込むことがとても多かったからです。
感情は、その人の「生きるエネルギー」になります。
そのため、本来はそのエネルギーを使って思考を働かせたり体を動かしたりします。
例えば、自分の大切な人が、誰かに危害を加えられるかもしれないと予測すると、誰もが怒りの感情が出てきます。
この「怒りのエネルギー」を使って、大切な人をどのように守るかを頭が考えて、実際に体を動かし行動します。
つまり、心がエネルギーを産み、そのエネルギーをどの様に使うかを頭が考え、実際に体がその通りに動かす、というのが健康的な流れです。
しかし、社会生活をスムーズに行うには、ときには感情を我慢する必要があります。
危害が加わるかもしれないと思っていても、「怒りをあらわにすると、もっと損害がある」と頭で考えれば、怒りを抑え込んで笑ったりします。
これが習慣化すると、頭は常に「怒ってはいけない」と考えるようになります。
これは「怒り」という感情エネルギーが、「思考」や「体の動き」に行かないように、つながりを分裂させているのです。
これがいわゆる「我慢する」ということです。
思考は「頭」、感情は「心」、体の動きは「体」ですので、あまりにも我慢しすぎると常日頃から「頭」と「心」と「体」が分裂していることになります。
そうすると、頭はあっちに行きたい、心はこっちに行きたい、体はそっちに行きたいということになります。
頭や心や体のそれぞれが、一生懸命に行きたい方向に行こうとしても、疲れるだけで結局はどこにも行けないのです。
これでは、結局どこにも進まない
これなら、矢印の方向にたくさん進める
嫌いな人に愛想笑いをして疲れるのは、「嫌いになってはいけない→頭」「嫌い→心」「愛想笑い→体」のように、それぞれがバラバラな状態になっているからです。
これが続くと、頭と心と体は分裂するどころかどんどん離れていき、自分がいったい何がしたいのかさえ分からなくなってしまうのです。
上記のことが原因のめまいは、「体」と「頭」と「心」の間で情報の伝達が行われません。
その結果、体が傾いた時に頭がそれに気付くのが遅くなりフラフラしやすかったり、フラフラしないように手足に力を入れてしっかり立とうと頭で考えても、頭と体がつながらないので手足に力が入らず、フラフラを抑えられなくなったりします。
このようなめまいの方は、下記の3か所の筋肉がとても緊張しています。
- 僧帽筋・頭板状筋(とうばんじょうきん)・頸板状筋(けいばんじょうきん)といった首の後ろの筋肉
- 咽頭収縮筋(いんとうしゅうしゅくきん)という、のどの筋肉
- 胸とお腹の境目にある横隔膜という呼吸をする筋肉
上記のような筋肉の緊張があるため、このような方の症状はめまいに留まらず、味が分からない、暑い寒いが分からない、呼吸が浅い・息苦しくなる、吐き気がするなど、他の症状も出る方が多いです。