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めまい大辞典では、目眩の原因・症状・対策などを一般の方にも分かりやすくご説明しております。

2019年4月 5日

メニエール病の対策

 耳鼻科などの病院では、メニエール病の原因は、ヘルペスウイルスの感染だと言われることが多いです。
そのため、ウイルスに感染しないように気をつけなければならないと思いがちです。

 しかし、ヘルペスウイルスは感染を防ぎようがないウイルスです。30代で約半数、60代でほぼ全員が感染しているウイルスです。

 そのため、ヘルペスウイルスに感染しないためには、隔離した無菌室のようなところにいなければなりません。

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メニエール病の原因であるヘルペスウイルスは、実は感染していて当たり前。だから...

▼メニエール病を発症する人しない人

 ヘルペスウイルスに感染しても、必ずメニエール病になるわけではなりません。
元々ヘルペスウイルスは、そんなに悪さをしません。しかし、体の免疫力が低下すると、一斉に悪さをしはじめます。
多い症状としては、口唇ヘルペスや帯状疱疹ですが、実はメニエール病もヘルペスウイルスの悪さの一つです。

 つまり、メニエール病の原因は、ウイルスではなく「一時的にではあるが免疫力が弱くなっている」こと、あるいは「免疫力が弱くなりやすい体質で継続的に免疫力が低い」ことに問題があるのです。

 免疫力が低下してメニエール病になる原因は、ストレスや疲労です。

 これは、初めてメニエール病になる場合など、一時的な免疫力低下の場合です。
逆に、何度もメニエール病を繰り返している方や、なかなか治らない方は、「免疫力が低下しやすい体質」である可能性もあります。

 ですから、一時的に下がった「免疫力を上げる」、あるいは「免疫力が低下しやすい体質を改善させる」必要があります。

 「免疫力を上げる」には、ストレスに強くなったり、疲労を回復させたりする必要があります。
「免疫力が低下しないような体質改善」は、じっくりと時間をかけ、根本的な改善が必要となります。

 この両方に必要なのが、「自律神経の働きを整える」ことです。


▼ メニエールの対策は、自律神経がカギ!

 自律神経の働きが乱れると、ストレスに弱くなり、疲労も回復しません。
つまり、免疫力が低下しやすくなるということです。
また、これが続くことで「免疫力が低下しやすい体質」になります。

 なぜ、自律神経の働きが乱れると、ストレスに弱くなるのでしょうか?
それは、ストレスに打ち勝つために、自律神経の力を使っているからです。

 自律神経には交感神経と副交感神経の2つがあり、ストレスに打ち勝つには交感神経が活発に働かなければなりません。
ストレスに弱い方は、交感神経が活発に働けなくなってしまっています。
また、疲労を回復するには、副交感神経が活発に働かなければなりません。
しかし、メニエール病の方は、副交感神経が十分に働けずに、疲労を溜めやすくなっています。

 大事なことは、感染してもヘルペスウイルスが悪さをできない免疫力をつけることです。
それには、自律神経のバランスを整え、活性化することが不可欠です。

 免疫力が低下してしまう原因で最も多いのは、自律神経失調症による自律神経の乱れなのです。

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自律神経が整うと免疫が強くなる


 自律神経には交感神経と副交感神経とがあります。
この2つの神経の働きが、バランスを崩すことを自律神経失調症と言います。

 交感神経は仕事をしたりストレスを感じたりする時に働き、副交感神経はリラックスしたり寝たりするときに働きます。
この2つの神経の働きが乱れることでバランスが崩れます。

 副交感神経は体を治す神経でもあるので、この神経が働かなければ治りにくくなります。多くの方は、ストレスから症状を起こしていることが多く、自律神経の交感神経ばかり働いている方がほとんどです。そのため、疲労も回復せず免疫力の低下が起こります。

 メニエール病の方は、不眠症などを起こす場合もあります。眠りたけれども、何だかぐっすりと眠れないという方もいるかと思います。
これも交感神経が働きすぎてしまい、副交感神経が働けなくなっていることで起きます。
当然、免疫力も低下しています。

 自律神経失調症とメニエール病は、関係が深いため、自律神経失調症を詳しく知るといいでしょう。
そのためには「自律神経の乱れによる」のページをご覧ください。


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