眼前暗黒感の詳細
眼前暗黒感とは、目の前が真っ暗になり意識を失いそうになる「めまい」であり、原因になる場所は脳全体です。
脳全体が、虚血状態(きょけつじょうたい:血液が行きにくくなっている状態)になることで起こります。
そのため、正式には「めまい」ではありませんが、めまいと思っている方も多いので、このサイトでは眼前暗黒感も「めまい」に分類しています。
眼前暗黒感で、一番分かりやすいのは立ちくらみです。
立ちくらみとは、起立性低血圧ともいい、座った状態からいきなり立ったときに、脳まで血液が送られず目の前が一瞬真っ暗になり、ふらふらしてしまうことです。
ひどい場合は、脳の虚血状態が続き、失神してしまうことがあります。原因は自律神経の乱れにより、環境の変化に体がついてこられなくなることです。
例えば、急に立ちあがったときに頭の高さも急に上がるのに合わせて、その高さまですぐに血液が届くようにしなければなりません。
通常は、自律神経が血管を収縮させたり、少しの間だけ心臓の拍動を強めたりして血圧を上げます。こうすることで、高くなった頭まですぐに血液が届くようになるのです。
自律神経の乱れにより、血圧を急に上げられなくなると、脳まで血液が届かずに立ちくらみなどを起こすのです。まれにお酒の飲み過ぎやアレルギーのショックの時にも起こります。
また、ショッキングな出来事と遭遇したり、急に風呂から上がったときにも眼前暗黒感が起こることがあります。
これらの時に立ちくらみが起こる場合は、自律神経の乱れが始まっていると思ったほうがいいでしょう。